導入システム
KUKA AGILES KR6-R700 （6kg可搬 700mmリーチ）
導入したきっかけ
当社は今までロボットによる自動化が正直言って遅れていました。
今まで人で作業するのは当たり前で24時間体制で生産をしておりましたが、
社員の負担低減、少子高齢化対応・人材不足の改善、生産性や品質性の向上、利益率の確保を踏まえ、
数年前から会社全体のスローガンとして完全自動化を掲げ、ロボットの自動化システムを導入いたしました。
選定した理由
成形後のバリ取りにおいては製品を傷つけることなく、正確な経路でバリを削除しなくてはならず、
軌跡精度、繰り返し精度を保証できるのはKUKAロボットだけでした。
実際にインフィニティソリューションズ様にお伺いしてテストカットを実施していただき、
全く問題の無い良品なバリ取りを結果として見せて頂き、導入を決定いたしました。
導入効果
バリ取りロボットシステムを導入してからは、全く人の手は加わっておりません。
24時間連続運転が可能となり、サイクルタイムについても今まで1個あたり1分以上掛かっていた作業が25秒で完成。
品質が安定し、生産個数の膨大な製品の納期対応も十分できております。
結果、年間400万～500万の効果を予測しており、1年でロボットシステムの償却が可能です。
また本システムではAI（人工知能）を搭載したカメラを採用したことにより、
人間の目と頭脳と同じように、画像測定カメラでは認識が困難な「あいまい」なバリ形状を認識し、
その箇所を正確にバリ取りすることが可能となって全く人が関与しないシステムを構築することができました。
現時点で計り知れないほどの効果が上がっており、導入して本当に良かったと感じております。
今後の展望
現在は成形機からの製品取り出し装置など3つのシステムの導入を進めております。
インフィニティソリューションズ様に依頼中のロボット3台の連携システムは、今までどこのシステムインテグレーターにも不可能と言われ断られ続けていたもので、
フェルト（綿シート）に加工された形状を認識して取り出しをし、プラスチック成形品のとても小さな部分に挿入、圧入、溶着するという複雑なシステムをお願いしております。（2021年8月に導入済）
このシステムが導入されると、今までは考えられなった成形後の組立を完全自動化するという最終目標に到達することができます。
当社としましては、更に工場内の完全自動化を進めてまいります。
取引会社の皆様にも「エンプラの自動化システムは凄い！」と信用、信頼されるような企業形態にしていきたいと考えております。
会社情報
株式会社エンプラ
〒385-0012
長野県佐久市根々井15番地5
設立： 1956年11月
従業員数： 80名
http://www.enpura.co.jp//
会社概要
1956年に創業され、今年創立65周年を迎える歴史あるプラスチック成形総合メーカー。
プラスチック製品の製品設計、金型設計、金型製作、成型、組立、二次加工まで行っています。
20t～650tまでと幅広い成形機を数十台保有され、新型の生産や敏速な金型の修理、改造、メンテナンスなど完全内製化を成し遂げている未来型企業です。
Interviewee
株式会社エンプラ
代表取締役 遠藤 孝則 様
「社内の自動化が当社の最終目標」というスローガンを掲げ、
近い将来に日本経済に迫りくる少子高齢化・人材不足問題をいち早く察知し、
覚悟を持って自動化に挑戦し続ける若きリーダー。
